硬化剤を一切使用しない天然砕石パイル工法「HySPEED工法」は、地盤に孔を堀り、その孔に砕石を詰め込み石柱を形成する、天然素材のみを使った、人・環境に優しくとっても強い、軟弱地盤の地盤改良工法のことです。
アニメーションによる解説
ドリルで設計深度まで堀削を行います。砂質土等堀削壁崩壊の可能性がある現場では、水を使用し崩壊回避を図ります。
改良機により、堀削した穴に直径20〜40mmの天然石を0.03u投入します。直径400mmの改良機オーガーに21KNの押し込み圧力をかけながら逆回転させ、堀削底面及び側面に砕石を十分にくい込ませます。改良機不随の管理装置により、支持力の確認を行います。この工程を必要回数繰り返します。
砕石は約30cm単位で強度を確認しながら締め固めていきますので、施工に狂いがありません。
軟弱な地盤の中でもしっかりと側壁圧密。
パイル(杭)形成時の転圧作業で水平方向でも圧密がかかりますから、軟弱な地盤の中でも摩擦抵抗の高い丈夫な柱(砕石杭)が造られ、さらに強い底部圧密で柱(砕石杭)を支えます。
「砕石パイル工法」は、パイル周囲の地盤も圧密状態にした複合地盤を形成しているため、建物を面全体で支えて、地震の揺れにも安定した力を発揮します。従来の一体型の杭工法と異なり、「砕石パイル」は、複数の砕石が噛みあった状態で形成されているため、地震による地層のせん断力にも折れることなく、追随する形でせん段力を吸収する効果があります。
液状化現象は、もともと水分と土が均質に混じっていたものが、地震等の振動で分離され、局所的に水圧が高まることによって発生します。「砕石パイル工法」では、この局所的な水圧を砕石間の隙間が吸収し、また透水するため、地盤自体が不安定になる状況を回避する効果があります。
また、施工の際に砕石パイル周辺の地盤も圧密に形成しているため、この点においても液状化になりにくい状態になっています。
「砕石パイル工法は、掘削した穴に直径20〜40mmの天然砕石を入れ、改良機オーガーにて21KNの押し込み圧力を掛けながら逆回転させ、掘削底面及び側面に砕石を十分にくい込ませる工法であり、また、パイルの一本一本の支持力の確認しながら施工するため、一般木造住宅でN値3程度の地層があれば、必ずしも強固な支持層を必要とせず、人工的に支持層を形成することができます。
必ずしも強固な支持層を必要としない為、パイル長さを短く設定することが可能であり、コストメリットを生みます。
近年、セメント系固化材を用いた地盤改良は、発ガン性物質である「六価クロム」が発生する恐れがあるとされています。しかしながら「砕石パイル工法」では、天然砕石のみを使用しているため、こうした有害物質発生の心配も無く、ご家族の健康を害する心配もありません。
「砕石パイル工法」は、圧密層形成により地盤全体の支持力が高められているため、半永久的にその効果が持続し、将来の住宅建替えの際にも、建物配置の変更が大きくなければ、そのまま利用できます。
「砕石パイル工法」は、天然砕石のみを骨材として使用しているため、将来、建替えをする際や土地を売却する際にも、杭等を撤去し産業廃棄物等を出すことが無いため、地球環境に優しい工法と言えます。 また、「砕石パイル工法」は、半永久的に地盤の支持力を保つため、建替え等の場合でも、建物配置の変更が大きくなければ、新たなる杭を施工する必要がなく、CO2の削減にも効果があります。
近年は、汚染土壌の評価が厳しくなってきており、土壌汚染地に対する評価を0にするという銀行もあります。しかしながら、「砕石パイル工法」は、天然砕石のみを骨材として使用しているため、土壌を汚染することがなく、こうした資産評価の目減りを心配する必要がありません。 また、将来、土地を売却する場合にも、何百万円も掛かる杭等の撤去費用も掛からず、そのまま売却することができます。
ハイスピード工法には、専門的な知識を有する財団法人 日本建築総合試験所(GBRC)が、新しく開発された建築技術の性能を第三者の立場から評価する「建築技術性能証明書」が発行されています。
→「建築技術性能証明書」PDF
人と自然に優しいという特徴は、住宅地盤改良としては初めて、医師の推奨意向84%確認済商品「Ask Doctors」に認証されました。
→ AskDoctors総研サイト